前歯の色が気になる方へ:矯正・ホワイトニング・再補綴の正しい順番
【症例メモ】前歯の色が気になる30代女性—矯正・ホワイトニング・再補綴の“最適な順番”
※当院の実例。個人が特定されないよう配慮して記載しています。
ご来院のきっかけ
- 30代女性
- ご予約内容:無料矯正相談+初回オフィスホワイトニング希望
- お悩み:前歯の補綴物(被せ物)の色が黄ばんで見える
カウンセリングで分かったこと
前歯の補綴物はホワイトニングで白くなりません(色が変わるのは天然歯のみ)。
このため、ホワイトニングを先に強く行うと、天然歯だけが白くなり、補綴物との色差がはっきりする可能性があります。
治療は“順番”が大事
今回の方は、将来矯正を考えているとのこと。そこで当院の提案は次の順序でした。
- 矯正治療を先に開始
歯並び・噛み合わせを整える。最終位置が決まらないと、後の色合わせ・形態合わせが難しいため。 - その後にホワイトニング
天然歯の最終シェード(白さ)を安定させる。 - 最後に前歯の再補綴(自費で色・形を合わせる)
仕上がった歯列とホワイトニング後の色に合わせて、補綴物を作り直すのが最も自然で美しい。
なぜ?
①矯正で“位置” → ②ホワイトニングで“色” → ③補綴を“位置と色”に合わせて製作。この順で、ムダな作り直しや色ズレを避けやすくなります。
当日に行ったこと
患者さんのご希望もあり、当日はオフィスホワイトニングを1回施術。
そのうえで、矯正用の精密検査のご予約をお取りになってお帰りになりました。
次回:精密検査 → 次々回:矯正診断(治療計画のご説明)という流れです。
※当日は、ホワイトニングにより補綴物と天然歯の“色差が一時的に強調される可能性”もご説明し、同意を得ています。
まとめ(同じお悩みの方へ)
- 補綴物の色はホワイトニングで変わらない
- 将来、矯正をする可能性があるなら「矯正 → ホワイトニング →(必要なら)再補綴」がおすすめ
- 先にホワイトニングを強く行うと、補綴物との色差が目立つことがあります
副院長のひとこと(感想)
矯正相談とホワイトニングカウンセリングを同日に行い、矯正・ホワイトニング・再補綴の最適な順番を患者さんと共有できたのが良かったです。
当院の強みである“本格矯正+丁寧なホワイトニングカウンセリング”が活き、患者さんにとっても納得感の高い選択につながったと感じました。
よくある質問(簡単Q&A)
Q. 先にホワイトニングをしても大丈夫?
A. 可能です。ただし、補綴物との色差が出ることがあります。将来の再補綴を見据えた計画が必要です。
Q. 再補綴のタイミングは?
A. 矯正後にホワイトニングで最終の白さを決めてからがベストです。
Q. オフィスとホーム、どちらが良い?
A. 目的・スケジュールによります。イベント前はオフィス、色戻りの少なさや好みの白さ調整にはホームの併用が有効です。